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心を整える抜毛症ケア

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「長女だから」と我慢してきたあなたへ ― 抜毛症の奥に

こんにちは。
日本抜毛症改善協会認定講師カウンセラーの岩井です。

このブログが、抜毛症で悩むあなたの気持ちを少しでも軽くし、前に進むきっかけになれば嬉しいです。

hoppeでは「抜毛症改善プログラム」を通して、正しい理解とケアを大切にしながら、お洒落を楽しむサポートをしています。

抜毛症改善プログラムを受けずに、通常メニューでのご来店も可能です。
完全個室をご用意していますので、安心してご相談くださいね。
(抜毛症の方の施術は、通常メニュー・抜毛症改善プログラムともに岩井が担当いたします。)



「長女だから」と言われ続けてきた心

相談者:「小さい頃から“お姉ちゃんなんだから”って言われてきました。泣くのを我慢するのが当たり前で、親に迷惑をかけるのが一番いけないことだと思っていました。」

岩井:「我慢を覚えるのが早かったんですね。」

相談者:「はい。怒りや悲しみを出すことが怖くて…。今でも“ちゃんとしなきゃ”という思いが強くて、疲れてしまいます。抜いてしまった後も、自分を責めてしまうんです。」



「いい子の呪縛」と抜毛症

長女として育つ中で、「我慢できるのが良いこと」「甘えるのはわがまま」という価値観を身につけていく方は多くいらっしゃいます。
それは、子どもなりに家族を思い、親を安心させたいという“優しさの表現”でもあります。

ただ、その優しさが続きすぎると、
**「自分の気持ちは後回しでいい」**という思い込みが生まれてしまうことがあります。
心理学では、これを「過剰適応」と呼び、心が常に緊張した状態になってしまうのです。
抜毛行動は、そんな心の張りつめた糸が一瞬ゆるむ“無意識の行動”としてあらわれることがあります。



親世代へのメッセージ

「お姉ちゃんだから我慢して」
「お兄ちゃんなんだから譲ってあげて」

この言葉には、決して悪意はありません。
忙しさや不安の中で、親もまた“精一杯”子育てをしていたのだと思います。

けれど、子どもは言葉の背景までは理解できず、
「我慢しないと嫌われる」
「いい子じゃないと愛されない」
と感じてしまうことがあります。

親としてできることは、“間違いを正すこと”ではなく、今、理解し直してあげること。
「そうか、あの子はあのとき寂しかったのかもしれない」
と心の中で受け止めるだけでも、親子の関係は少しずつ癒されていきます。

抜毛症の背景には、症状だけでなく、人とのつながり方の記憶が関わっています。
だからこそ、親が自分を責める必要はありません。
「今からでも変われる」という希望を持つことが、子どもの回復を支える大きな力になります。



自分を許すことから始まる回復

“いい子でいたい”という想いは、誰かを想う優しさの証です。
けれど、その優しさが自分を苦しめてしまうなら、少しずつ“力を抜く練習”をしてみましょう。

「ちゃんとしなくても大丈夫」
「助けを求めてもいい」

そう思えた瞬間、心は静かにほぐれ始めます。
我慢ではなく、“自分を大切にする選択”こそが、抜毛症改善の第一歩です。


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