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心を整える抜毛症ケア
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自立
誰かに頼ってもいい。「自分で選べる力」を取り戻すために
こんにちは。
日本抜毛症改善協会認定講師カウンセラーの岩井です。
このブログが、抜毛症で悩むあなたの気持ちを少しでも軽くし、前に進むきっかけになれば嬉しいです。
hoppeでは「抜毛症改善プログラム」を通して、正しい理解とケアを大切にしながら、お洒落を楽しむサポートをしています。
抜毛症改善プログラムを受けずに、通常メニューでのご来店も可能です。
完全個室をご用意していますので、安心してご相談くださいね。
(抜毛症の方の施術は、通常メニュー・抜毛症改善プログラムともに岩井が担当いたします。)
■ カウンセリングではよくある会話から始まります
子ども:「どうしたらいいか分からない…」
私:「どうしたいって思う?」
子ども:「え…選べない。怒られたくないし…」
隣で親御さんがため息をつきます。
親御さん:「この子、昔から自分で決められないんです」
私:「そうなんですね。今日はどうして来ようと思ったんですか?」
子ども:「お母さんが決めたから…」
親御さん:「心配だから連れてきたのよ!」
ここに “自立しづらい理由” も、
“抜毛衝動が強くなる理由” も静かに潜んでいます。
■ 「自立」は“ひとりで頑張ること”ではありません
多くの方が勘違いしています。
親御さんに私はよくこう尋ねます。
私:「自立ってどんな状態だと思いますか?」
親御さん:「ひとりで全部できること…かな?」
そこで私は必ずこう言います。
“自立とは、自分で選択し、決断し、行動できる力のことです。”
“そして必要なときは誰かに頼れる力も、自立の一部です。”
ひとりで全部抱えることは自立ではありません。
むしろ、頼ることを“弱さ”と感じてしまうと、心はどんどん苦しくなります。
抜毛症の方の多くが抱えるのも、まさにここ。
• 甘えちゃいけない
• 迷惑かけられない
• ちゃんとしなきゃ
• 私が頑張らなきゃ
• 本音を言ったら嫌われる
その「完璧にならなきゃ」という緊張が、
ストレスになり、抜毛衝動をさらに強めてしまいます。
■ 親世代に伝えたい。「答えを与えること」は時に足枷になる
ある親御さんとの会話です。
親御さん:「間違えるのが心配で、つい先に言っちゃうんです」
私:「その気持ち、当然ですよ。守りたいですよね」
親御さん:「でも…それがダメなんですか?」
私はこう答えます。
私:「“ダメ”ではありません。ただ、“自分で選ぶ練習”の機会が減ってしまうんです。」
その瞬間、親御さんの表情がふっと変わることが多いです。
親が先回りして道を整えるほど、
子どもは“自分で選んでいい”感覚を育てにくくなる。
そしてその“選べない感覚”は、
抜毛症の改善においても大きな壁になります。
■ 少し“選べた”だけで、心は変わる
こんな会話がありました。
私:「最近どう?」
子ども:「前より抜きたい気持ちが減ったかもしれない…」
私:「何か変化あった?」
子ども:「服、自分で選んでみた。そしたら…ちょっと嬉しかった」
隣で親御さんが微笑みながら言います。
親御さん:「“どっちにする?”って聞くようにしたら、少しずつ選べるようになってきて…」
私:「それが“自立の芽”ですよ。」
自立とは、
大きい選択をいきなりすることではありません。
“今日何着る?”
“今の自分はどうしたい?”
“どっちが心地よい?”
そうした積み重ねが、
自己肯定感を育て、
心の緊張をほどき、
抜毛衝動を静めていきます。
■ 自立=「選択 → 決断 → 行動」の小さなサイクル
自立した人とは、
● 誰かに答えを求めなくても選べる
● 選んだ自分を否定しない
● 困ったら人を頼れる
● 行動して失敗しても立ち直れる
そういう“しなやかな力”を持った人。
そしてこれは、
抜毛症改善にも非常に直結しています。
なぜなら、
“選べる自分になる”ことが、
“自分の人生を生きている感覚”を取り戻すことだから。
その感覚は心の余白を作り、
余白は衝動を弱めます。
■ ひとりで立つためではなく、“あなたの人生を取り戻すため”の自立
自立とは、孤独になることではありません。
自分を追い込むことでもありません。
自立とは、自分の人生の舵を自分で持てるようになること。
そして必要なときは遠慮なく誰かに頼れること。
選べない日があっても大丈夫。
決断できない日があっても大丈夫。
行動できなかった日があっても大丈夫。
今日、どんな小さなことでも“自分で少し選べた”なら、
それだけで立派な自立の一歩です。
(hair hoppe) 2025年11月14日 22:00






