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心を整える抜毛症ケア

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抜毛症と親子関係

子どもが「言わない」を選ぶ本当の理由と寄り添い方

こんにちは。
日本抜毛症改善協会認定講師カウンセラーの岩井です。

このブログが、抜毛症で悩むあなたの気持ちを少しでも軽くし、前に進むきっかけになれば嬉しいです。

hoppeでは「抜毛症改善プログラム」を通して、正しい理解とケアを大切にしながら、お洒落を楽しむサポートをしています。

抜毛症改善プログラムを受けずに、通常メニューでのご来店も可能です。
完全個室をご用意していますので、安心してご相談くださいね。
(抜毛症の方の施術は、通常メニュー・抜毛症改善プログラムともに岩井が担当いたします。)



■「わかってくれないから言わない」という選択

最近のカウンセリングで、こんな場面がありました。



■カウンセリングの会話シーン

僕「お父さんやお母さんに“変わってほしいこと”って何かある?」
子ども「……ない。」

僕「じゃあ、自分の気持ちとか、言いたいことはある?」
子ども「ない。」



この「ない」という言葉。
一見すると本音のように見えますが、実はそうではありません。

“ない”=何もない、ではなく “言えない” のサイン

子どもは本音を隠すのがとても上手です。
• 過去に話して否定された経験
• 感情を出すのが怖い
• 傷つきたくない
• 相手の反応を読みすぎる
• 話しても変わらないと感じている

こうした積み重ねの結果、
“言わないほうが安全” という選択になってしまうことがあります。

そしてそれが、
子どもの固い沈黙として現れるのです。



■子どもは「話したい気持ち」そのものを失っているわけではありません

実際に目の前で接していると、

「本当は言いたいことがある」
「伝えたい気持ちはある」

その雰囲気が強く伝わってきます。

でも、心の中にまだ “安心” がない。

だからこそ、
本音は口に出ず「ない」という言葉が選ばれます。

この「ない」は、
大人への諦めではなく、自分を守るための小さなバリア なのです。



■大人の“正しさ”が子どもの口を閉ざすこともある

親御さんが悪いのではありません。

ほとんどの親御さんは、
良かれと思って、子どものためを思って言っています。

でも子どもは、
• 「また怒られるかも」
• 「どうせ否定される」
• 「迷惑かけたくない」

そんな思い込みを抱えてしまうことがあるんです。

その結果、
話さないこと=平和を守る方法
という考え方が強くなっていきます。



■子どもが再び話し始めるために必要なのは「理解しようとする姿勢」

解決策やアドバイスは最初はいりません。

ただ、
• 「そう感じてたんだね」
• 「その気持ち大事にしていいよ」
• 「言ってくれてありがとう」

この姿勢があるだけで、
子どもは安心し、心を緩めていきます。

子どもは“正しさ”よりも “安心” を求めています。



■そして、この安心は抜毛症の改善にも深く関わります

もし今、お子さんが話してくれなかったとしても大丈夫です。
嫌っているわけでも、拒絶しているわけでもありません。

ただ、傷つきたくないだけ。
ただ、守ろうとしているだけ。

だからこそ、
親が 理解しようとする姿勢を見せ続けること がとても大切になります。

その姿勢は、必ず子どもに届きます。
時間がかかっても大丈夫。
少しずつ、確実に変化が訪れます。

そしてその変化は、
抜毛症の改善にも深く繋がっていきます。

心が安心を取り戻すと、
抜毛行動の衝動も穏やかになっていき、
改善へのスピードが大きく変わっていくのです。





「わかってくれないから言わない」という沈黙は、
子どもの心が限界まで頑張った証でもあります。

話してくれない今こそ、
親御さんの“姿勢”が一番大切なときです。

焦らず、ゆっくりで大丈夫。
今日、あなたが理解しようと一歩踏み出したことは、
必ずお子さんの未来に繋がります。



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