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抜毛症と自傷行為、強迫性障害との関連や医学的見解の間違い。

さて、今回は日本精神神経学会の会員でありながら医学的見解の間違い?に関して書きたいと思います。


抜毛症は精神的ストレスによる自傷行為とされています。
小学生から高校生くらいまでの思春期に多く見られこの時期において、家庭環境、親子関係、学校関係、友人関係等の中で人間関係にるストレスが起因していると言われています。

これらの精神的なストレス要因によって誰に教えてもらうわけでもなく自然と抜毛という行為を選択しているケースが非常に多いです。

抜毛症はリストカットと同様に、一種の「自傷行為」と位置づけられたりしています。

抜毛症は重度になるほど長時間抜毛行為を継続してしまいます。
驚くべき事に2時間、3時間平気で継続してしまう場合も少なくありません。

抜毛の対象は頭髪だけではなく、眉毛、まつ毛、脇毛や手指の産毛や陰毛にまで至ります。抜毛している間は何らかの精神的ストレスやそこから来る感情を緩和してくれるので安心感を感じたり、快感を感じたりとなんらか精神的ストレスと交換していますのでなかなか途中で自分の意思の力で止めることは困難です。

《ダメ!!と分かっていても止められない!》

抜毛症の特徴として、ダメだと分かっていても止められないという特徴があります。
このことから強迫症や強迫性障害と同様に見なされる場合が非常に多いのです。
強迫症と併発するケースは珍しくなく、全く関係ないとは言えないのです。

脳画像の研究報告からも抜毛症と強迫症、強迫性障害とは同じ部分の脳が活発に活動していることから関連していると位置づけられるようになりました。

しかし、十数年前までは親の離婚や虐待、躾、などの家庭環境による心理的ストレス
や不安が原因だとされていましたが、現在では直接的な原因ではないとする見解も
多く見られます。

それよりも脳内の神経伝達物質であるセロトニンが慢性的に不足することが原因ではないか?と言う見解も増えています。


《本当に家庭環境は関係ないのか?》

この見解に関して、協会では真っ向から反対しています。

家庭環境が関係ない訳がないのです。
いつ抜毛症の症状が出たのか?それは何がきっかけだったのか?
をヒヤリングします。
この時点ではあくまでも直接抜毛症に繋がった原因という位置づけではなくて、抜毛症になってしまった最終的なきっかけを探ります。

そして必ずその次にトリガー(抜毛症になる引き金)に至るまでの累積した問題点をヒヤリングでお伺いします。

この工程を経ることで、抜毛症に紐付いている感情とその原因や累積している
ストレス要因を紐解いていきます。

原因がないなんて事は絶対に無いのです。

そして、少なからずその原因は家庭環境や家族関係と紐付いています。
直接的にも間接的にもです。

協会の膨大なデータがそれを物語っています。
必ず原因の元をたどればそれはご家族や家庭環境と結びついているのです。食育の問題、ふれあう時間ご両親の教育方針、兄弟姉妹間の問題と繋がっています。

それは感情で例えると、怒り、イライラ、寂しさ、悲しさ、不安、後悔などです。
さらに協会では抜毛部位別メンタル分析と言うデータがあります。
このデータを元に過去から現在の抜毛部位の変化等を知る事で過去においてどのような感情が一番心に影響を及ぼしていたのか?
そして、現在最も抜毛に関係している感情はなんなのか?

ここまで分析出来るようになったのです。


今回は少し難しかったですか?可能な限り医学用語は使わずに
表現してみましたが、今後はさらに簡単な表現で理解しやすいように
書きたいと思っています。

お問い合わせは抜毛症の方専用のお問い合わせフォームからお問い合わせください。

スマホサイトで見ている方はお問い合わせフォームが表示しないためパソコンサイトに切り替えてからご覧ください。

一般社団法人日本抜毛症改善協会
名古屋支部 抜毛症改善カウンセラー
岩井宗範


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